東京都 佃島(その3) <佃天台地蔵尊>

8/12に佃島を訪れた際、
小さな住宅街の中で、大きな樹木が
天に向かって大きく繁っているのが眼に飛び込んできました。
密集した住宅群の中心に公園でもあるのかと
入り口を探していると,


「佃天台地蔵尊」と書かれた狭い路地があり、
中程に何やら明かりが点いています。


この左側が佃天台地蔵尊の入口。


中を覗くと、太い樹の幹が!
この大木は銀杏だそうで、
TVでも紹介されることのある場所とのこと。

キーワードとしては、
「天 台」:天台宗からみ?
「地蔵尊」:子どもの守り神
なのですが、内容が難しくうまく紹介できません。
 詳しくは、以下のリンクをご参照ください。
中央区観光協会特派員ブログ 1
中央区観光協会特派員ブログ 2

この佃天台子育地蔵尊は、頑是ない子供衆の様々なことを、御守護下さる本願がおありになりますと同時に長壽延命・家内安全・諸願成就の地蔵尊といわれていることから古くから佃島の人々はもちろんのこと多くの人々に信仰され今日に至っているとのこと。
東京都中央区の歴史 より


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東京都 神田(その3) <ミルクホール>

8/12 神田の蕎麦や「神田 まつや」に行く途中、
「松本家住宅」と共に偶然に見つけた建物です。


昭和のにおいをぷんぷんさせたミルクホール。
ショーケースには冷やし中華しかありませんでしたが?
のれんの一番右端に「ラーメン」とありますね。

外壁は、銅板葺き。
江戸東京たてもの園に、似た造りの建物がありました。


固定資産税の高い神田に木造の2F建ての建物を存続させることは、
経済的にも大変なことと思われます。

この建物の並び、1ブロック先の角に「松本家住宅」があります。

江戸東京たてもの園の <E10 丸二商店(荒物屋)>


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東京都 神田(その2) <松本家住宅>

8/12 神田の蕎麦や「神田 まつや」に行く途中、
偶然に見つけた建物です。


JR神田駅から北へ、淡路町方面への通りに突然現れた重厚な木造住宅です。
写真ではうまく伝えられていないのですが、堂々とした建物です。
調べてみると「国指定 登録有形文化財」の『松本家住宅』とのこと。

旧神田青果市場の一角に、昭和6年(1931)に建てられた震災復興町家。木造三階建、切妻造、平入、瓦葺、建築面積137平方メート ル。正面は、出桁造の構えをとり、北妻面は窓の少ない防火に配慮した造りである。東京の下町における震災復興期の和風町家として貴重である。
とありました。 (千代田区のHPより)



呼び樋の飾り物が現代では見ることのできない手の込んだ造りです。
こういう飾り物を造れる板金職人さんも、もういないのかもしれません。

住宅メーカーに住宅を建てさせ、
安物の仕上げに傷がついていないかを血眼になって探し出す現在、
こういう仕事を依頼する施主は存在し得ないですね。


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東京都 神田 <神田 まつや>

8/12に佃島を訪れてから神田の噂の蕎麦屋さんへ
噂の蕎麦を食べに行ってみました。



東京都 歴史的建造物の指定を受けている
「神田 まつや」
高いビルの間にこつ然と木造の建物が建っており、
遠目にもその存在がすぐにわかりました。


13:30過ぎでこの行列。
一般の人にも有名な店なんですね。
店内もすごい混雑ぶりで、
残念ながらゆっくりと蕎麦の味を楽しむ雰囲気ではありません。
建物の造りは、佃島の天安とそっくり、平入りの2F建て。
出桁造り(だしげたづくり) でしょうか。

江戸東京たてもの園の出桁造り


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東京都 佃島(その2)

8/12に訪れた佃島。
天安の1本南側の通りにある建物です。



東京都中央区佃1丁目、
この建物も出桁造り(だしげたづくり)でしょうか。
 天安よりも建物全体の保存状態が良い状態です。
Google mapの情報によると
「正政商事(有)」とあり、個人住宅ではないようです。
改めて写真を見ると、保存状態が良すぎるように感じます。
改修をしたのでしょうか。 

江戸東京たてもの園の出桁造り


この写真の左手の建物は個人住宅のようです。
天安・正政商事と同様に平入りの建物ですが、
軒が浅く2つの建物とは違った造りです。
江戸東京たてもの園の<E3 鍵屋(かぎや)>が似ています。

 
佃島の界隈に残っている昔ながらの木造建築物は、
最初の天安とこの2軒、それともう1軒の4軒程度。
その他の建物は、古い木造住宅でもモルタル塗りの戦後の建物が目立ちます。

古い木造建築物の保存を考えると、
関東大震災時の建物はどの程度が残ったのか、
改めてその難しさを考えさせられます。
モルタル塗りの建物もその時代の選択なんですよね。


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東京都 佃島(その1) <天安>

あいにくの小雨模様の中、8/12に佃島を訪れました。
町並み探訪、第1号です。


東京都中央区佃1丁目、
 佃島の町並みで一番有名な「天安」。
やはり、なかなか趣があります。 
出桁造り(だしげたづくり)でしょうか。




呼樋に家紋? 瓦にも商号が。
看板は右から左への昔の並びですが、瓦の商号は左から右の現代の並び?


天安の廻りの町並みはこんな感じ。
天安以外は近代の建物ばかり。
この天安もファサードはかっこ良く保たれていますが、
建物の横を覗くと、トタン張りだったりしてがっかりします。
物の本には必ず紹介されている建物なのですが、
世の常、 表面だけをつくろっているように感じました。
商売のために町並みの本を広告に利用している?

向こうには、高層マンションが。
これは、石川島播磨重工業のドックの跡地だそうです。

おじいさんが声をかけてくれました。
来年の夏は、3年に一度の本祭りがあるそうです。
( 住吉神社の例祭  )
町には、神輿と獅子頭を飾った建物もありました。
獅子頭は江戸時代の物のようです。





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